- 2026年7月15日
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阿蘇カルデラは「黄金の大地」だった ― 聖なる比率が示す、日本屈指のパワースポットを地形データで検証する
はじめに阿蘇神社は縁結び・安産・商売繁盛のご利益で知られ、世界最大級のカルデラを擁する阿蘇は……

ダ・ヴィンチは、天才で、約束を守らない人でもあった
分析の前に、作者の実像に触れておく。
このことは、絵の傷みとも無関係ではない。ルーヴル美術館の記録によると、モナ・リザはポプラの板に描かれ、板がわずかに反って、上端から額にかけて約11センチの割れがある。裏には、割れを止める当て木と布がある。後の修復で重ねたニスは酸化して黄色く濁り、空が緑がかって見える。手元で持ち歩いたことが傷みにどれだけ影響したかは、示す記録がない。
筆者は、ダ・ヴィンチを、天才で頭が良い一方、人間としてはでたらめでいい加減な人だったと見ている。ただし、未完成や中断の背景に、新しい技法の実験があった例も多い。モナ・リザを、1503年ごろから亡くなる1519年まで手元で描き続けたことが、ぼかしの深い口元と無関係ではないかもしれない。これは推測である。
構図の主要な点を、画像上で黄金比や三分割の位置と照らした。ランダムに点を置いても同程度に合う範囲の一致しか出ず、モナ・リザだけが特別に合うという結果にはならなかった。
目を引く背景の山々と、人物の手にも、数値で特別な手がかりは出なかった。これは「見つからなかった」という結果であり、暗号がないことの証明ではない。

『最後の晩餐』の窓の外に見える山も、実在の風景とは思えない。モナ・リザの背景も同じではないか、人物と背景は別々に作って合成したのではないか。この筆者の仮説を、次の方法で確かめた。
結果として、左右の風景は、同じ粗い層構造を持っていた。実際の地形であれば、左右で層の並びがそろう理由はない。「遠いほど青く淡く」という規則に従って組み立てたと考えると、この結果と矛盾しない。
言えないこともある。ここで示せるのは「規則的に作られている」という点までで、特定の場所を否定したり、特定したりしたわけではない。左右で地平線の高さが違うという見方も、今回の計測では、はっきりした差として確認できなかった。

「微笑む」と言うと、視線は目に行く。ところが「口元が笑っている」と言うと、相手を見下しているとも取れる。筆者は、この違いを分けて、モナ・リザの「微笑み」を定義し直すべきだと考える。
見下しと読まれるような、口角を片側だけ上げる形は、モナ・リザの口の線には見られない。左右差は、両目の間隔を 1 として 0.01 程度で、他の作品と同じ範囲にある。
では、笑って見える理由は何か。ハーバード大学のマーガレット・リビングストンは、笑みが「低い空間周波数(ぼやけた成分)」で主に描かれているため、周辺視野や遠くから見ると笑いが現れると論じた(Livingstone, Science 290(5495), 2000)。顔にぼかしを段階的にかけた図でも、ぼかすと口元の笑みが見えやすくなった。一方、2024年の Soranzo の研究(Scientific Reports 14, 12250)は、唇の上の影の領域が口とつながって見えるかどうかで、表情が変わると報告している。
ここから、モナ・リザの微笑みは、口の形よりも、口の線のぼけに大きく左右されていると考えられる。影の見え方も関わるという研究がある。目は笑わずに、口元だけが笑うと見下しに見える。線がぼけていると、口元だけで表情が決まらず、見る人の視線が目に戻る。このことが、「微笑む」という感じにつながる。
口の形は4作品でほぼ同じで、違いは口の線のかたさにあった。比べたのは、レオナルド作とされる女性の肖像画(絵画)4点すべて。顔の傾きと大きさをそろえ、口の暗い線を画像上でたどって測った。
| 作品 | 口角の上がり | 線のコントラスト | 線のシャープさ(中央) |
|---|---|---|---|
| モナ・リザ | 0.016 | 0.33 | 9.8 |
| ジネヴラ・デ・ベンチ | 0.000 | 0.54 | 16.1 |
| 美しきフェロニエール | 0.016 | 0.52 | 27.9 |
| 白貂を抱く貴婦人 | 0.016 | 0.50 | 15.6 |
長さは、両目の間隔を 1 とした比。線のコントラストとシャープさは、小さいほど線が淡くぼけている。

肩と頭は4作品とも、10〜14度ずれている。ただしモナ・リザは、肩が傾いていても頭が水平である。測ったのは次の3本の線です。
肩と目の角度は、プラスが鑑賞者から見て右側が下がる向き。鼻は、プラスが鼻先が付け根より右にある向き。

| 作品 | 肩の線 | 目の線(頭) | 鼻の線(垂直から) | 肩と目の差 |
|---|---|---|---|---|
| モナ・リザ | +12.6° | −0.8° | −1.0° | 13.4° |
| ジネヴラ・デ・ベンチ | −9.7° | +0.5° | +2.1° | −10.3° |
| 美しきフェロニエール | +7.6° | −4.5° | +0.9° | 12.1° |
| 白貂を抱く貴婦人 | +9.9° | −4.2° | +7.6° | 14.1° |
肩の点は服の輪郭のどこに置くかで数度ずれる。モナ・リザの右肩は暗い服にまぎれていて、特に不確かである。
ここからは数値ではなく、筆者の感覚です。モナ・リザ以外の女性肖像は、不気味なくらい生命が宿っている感じがする。真夜中には見たくない。
筆者は、各作品の唇を次のように読む。これは感情を測った結果ではなく、筆者の読みである。

測定との接点は、次の2つです。線が鋭いジネヴラ・フェロニエール・白貂は、表情が一点に固定されて見える。とくにフェロニエールと白貂は、頭と肩が逆にねじれていて、緊張した姿勢に見える。一方モナ・リザは、線がぼけて表情が固定されず、見る側が読み込む余地がある。そのため、のぞき込まれている感じがしないと考える。
作品の中身から見ると、理由は2つあると考える。
この2つが、モナ・リザを他の3点から分けている。作品の外の理由もある。たとえば1911年の盗難事件などです。ここでは、絵そのものの面から見た理由を書いた。
測定に使った点(目・口・鼻・肩)の位置は、画像上で筆者が目視で確認・修正したものです。位置の判断に誤差が生じる場合があり、数値は目安として見てください。
モナ・リザに暗号は見つからなかった。見えたのは、背景が「遠いほど青く淡く」という規則で組み立てられていること、口元の線が4点の中で最もぼけていること、肩が傾いていても頭は水平であることだ。モナ・リザは、表情を決め過ぎないことで、微笑んで見える。これが、数値と筆者の目を重ねて得た結論です。
参考

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